昨日、当店の名前を『アダンノキ』と読み間違えた方がいらっしゃってまさか一回転して元に戻るとはという不思議を味わったわけですが。当然田中一村をご存知で『アダンの木』の話となり、私が「静けさが胸に迫る凄絶な絵ですよね」と言うと「いえ私は・・・最晩年はほんとに静かな気持ちであれを描いたんだと思いますよ。絶筆の作品ももし全部描ききれなくても本望という余裕が感じられます」とおっしゃられ、うむ!そうなのか!?ともう一度あらためて実物を見直したくなりました。彼の絵は塗りこみが凄まじく、印刷にすると平面的な印象になってしまって全然違うのです。というわけで奄美に行きたいです。
ご存じない方のために店名の由来。
田中一村の『アダンの木』という作品が好きで(プロフィール写真でちょこっと見えてるやつです)以前『アダンノキ』というブログをやっていたところ、2年ほど経ってネット上の友人が「ずっとアダノンキだと思っていた・・・」と言ったのがなんだかすごい気に入ってしまったのがきっかけです。話をシンプルにするため各所で「アダンノキと書いたところ友人がアダノンキと読み間違えた」と言っておりますが正確にはこれがほんと。