
このたび開栓しました樽生は、黒糖スタウト(城山/鹿児島)です。なぜか私「黒糖」を「黒船」に空目しがちなんですが、九州についてのうろ覚えの歴史「南蛮、黒船」のようなイメージからでしょうか。これは少しぬるくしてから飲んだ方が美味しいです。黒糖の匂い、味が上品に広がります。浅黒い肌にシャープな物腰、ハル・ベリーのようなビールです。
なお、もう1樽はさくら酵母ウィート(あくら/秋田)です。桜の木から採れた酵母を使った小麦のビール。桜の香りはしないはずですが、花も果物も感じる春にぴったりのビールです。

チャーミングな英国紳士、IPA(いわて蔵/岩手)が終了し、またまた英国の香りのビールが開栓致しました。ブリティッシュ・ペールエール(伊勢角屋/三重)でございます。伊勢角屋麦酒の現在のペールエールはアメリカンタイプ(ホップばりばり華やか系)ですが、操業当初はこちらがレギュラーのペールエールだったそうなのです。当時のレシピを忠実に復刻したこちらのビールは、香りは控えめながらも干し草の匂いやフルーツの瑞々しさ、きりっとした苦味が物語のように広がっていきます。髪をきっちりまとめた家柄の良い才媛が、涼しい顔で暴れ馬を乗りこなすのを見るようです。
もう一樽は、ベアレン(岩手)の定番・クラシックです。エビスと同じ「ドルトムンター」という種類ですが、麦芽をかみしめる旨味、角のない苦味は知ってるはずなのに何度でもあらためて美味しい!長年連れ添っても「おかえり」と言われるたびにしわ~っと幸福感を味わえる夫婦のようなビールです。
5月4日(金・祝)は臨時休業致します。どうぞご了承ください。

マイボック(ベアレン/岩手)が終了し、IPA(いわて蔵/岩手)が開栓致しました。ブリティッシュなIPAということで香りは抑え目ですが、爽やかで気品ある甘みを経てホップ由来の草っぽい苦味がびしっと締めくくります。スーツを着こなした紳士の笑顔がはっとするほどチャーミングだったような、なんとも色気のあるビールでございます。
ただいまの樽生は、マイボック(ベアレン/岩手)と福香ビール(いわて蔵/岩手)です。

マイボックは「五月のビール」という意味で、冷蔵設備など整っていないその昔、低温発酵の酵母が使える春先ぎりぎりに、少しでも先まで(五月くらいに)飲めるようなアルコール高めなビールを作っていたのが由来だそうです。ボディがしっかりしていますが丸くマイルドな飲み心地です。

福香(ふっこう)ビールは、釜石バイオテクノロジー研究所が震災を乗り越えて取り出した、石割桜の酵母を使って作られました。ランビックに近いので時間の経過とともに味が変わっていくようです。開けたての今は繊細な爽やかさをまとっています。このビールの売上の一部は、三陸漁業の復興に充てられるそうです。
しばらく樽生更新さぼっている間に